案件詳細PROJECT

多彩なメニューが魅力。地元の人に愛される寿司レストランが譲渡を決断

案件No.T220720

会社概要

業種 飲食サービス業
エリア 新潟県燕市
事業内容 寿司・日本料理、洋食レストラン、 ラーメン、 その他
持ち帰り弁当の販売、セレモニーホールの仕出し(寿司)
従業員 3人
譲渡理由 後継者不在・高齢の為
譲渡形態 事業譲渡・不動産譲渡

事業概要

事業の特徴・魅力と経営者の想い

 北陸自動車道・三条燕インターチェンジから約10分。国道289号線を走ると見えてくる大きなログハウスが、寿司レストラン「まんぷくログ勇」です。同店は店主の谷口義範さんが平成8年に創業。その前は、昭和39年から続く寿司屋を燕市内で営業していました。「街なかの細い小路に店があったので、いつかは広いところに出たいと思っていたんです。」そんなときに、現在の場所を紹介され当時、周りは田んぼばかりでしたが、この先いろいろな店ができると寿司だけで勝負するのは弱いと思い、息子2人が和食と洋食の修業をしていたことから、洋食も出すことに決めたそうです。また、建物も普通では目立たないなと思っていたところ、知り合いの大工から“ログハウスはどうか”と勧められ、アメリカの建築会社に依頼し、本格的なログハウスの店舗を作りました。

 「まんぷくログ勇」の特徴は、何といってもメニューが豊富なこと。寿司はもちろんハンバーグ、カレー、名物の牛ハラミ丼やラーメンなど、多彩な品揃えが魅力です。「最初は寿司と洋食だけでしたが、数年後にお客様にアンケートを取ったところ、ラーメンを食べたいという声が多かったんです。それなら挑戦してみようと息子たちと一から研究し、作ってみたら好評で。それからはラーメンをセットにしたメニューが人気になりました」と話すように、お客様の要望に合わせてどんどんメニューが増えていったそうです。

 平日のランチタイムは常連のビジネスマン、夜や土日は家族連れなど、子どもから高齢者までお客様の幅が広いのも特徴。さらに50人まで対応できる宴会場もあることから忘新年会や歓送迎会をはじめ、地元のスポーツチームの打ち上げなどに利用されることも多かったといいます。「安くて、美味しくて、まんぷくになるメニューと、常連さんに愛される店づくりを大切にしてきました。大変なことばかりでしたが、お客様に喜んでもらえるのが一番嬉しい。だから何とかこれまで続けてこられたのだと思います」

譲渡に踏み切った経緯

 創業から28年、地域の方々に愛されてきた「まんぷくログ勇」ですが、谷口さんが店を譲渡する決心をしたのは、年齢や体力を考えてのことでした。「私も82歳ですし、寿司屋の時代から働いてくれている2人の板前も68歳と70歳になりました。お互い体を壊してからでは遅いので、誰かに店を引き継いでもらうのが一番いいと思ったのです」

 譲渡に踏み切ったもう一つの理由が、人手不足という問題です。一番多いときにはパート・アルバイトを含めて約20名が働いていたそうですが、近年は募集をしてもなかなか人が集まらない状況に。さらに5年前にはコロナ禍の影響もあり、店舗を一時閉店します。「これを機に次男が新潟市内の寿司屋に勤めることになったんです。その後営業を再開しても人手不足の状況は変わらず、厨房も長男一人になって負担がより大きくなったので、これ以上無理をさせられないと思い決断しました」こうして2人の息子さんはそれぞれ別の道を歩むことになり、2023年11月に店舗営業を終了。現在は谷口さんと板前さんたちで、昔から仕出しの注文を受けていた葬儀会社の葬祭用の桶寿司と、持ち帰り寿司のみに対応しています。 

譲渡にあたって希望や条件

 後継者に対しての条件は特にはないということですが、谷口さんが心配しているのは葬儀会社からの注文です。「今はどの街でも寿司屋が減っていて、うちの店がやめてしまうと葬儀会社が困ると思うので、できれば引き継いでもらえるとありがたいです。あとはこの店をどのように使うかは、引き継いでくれる方の考え方次第です」葬儀会社との繋がりをはじめ、取引先の紹介やノウハウなどの相談にも希望があれば応じたいという谷口さん。従業員についても、現在働いている板前さんに残ってほしい場合は、直接話し合って決めることも可能です。

引き継ぐメリット・メッセージ

 この店舗ならではの設備も、引き継ぐメリットの一つに挙げられます。「厨房には寿司の握り機もありますし、ラーメンや洋食などに対応できる幅広い設備が揃っているので、そのまま使うことができます。また、照明は全てLEDですし、水道設備も病院や給食センターなどで使われている環境に配慮した機械で、小さい店にはなかなかないと思います」

 そして最大のメリットは立地の良さです。近々、店のすぐ側に「ドン・キホーテ」が開店予定。JR燕三条駅近くにも大型ショッピングセンターが建設予定など、これから賑わいが増していくエリアと期待されています。「近くには大きなスーパーマーケットや人気の無印良品もあります。今後もいくつか出店の話があるようで、この通りも賑やかになっていくと思いますよ」今はできるだけ早く店を引き継いでくれる方を見つけ、引退後は静かに暮らしていきたいという谷口さん。「店の内容にはこだわりませんが、できることならこの建物を利用して、この雰囲気に合った店づくりをしてもらうのがいいのではないでしょうか。そして、せっかく新しい店に生まれ変わるのなら、多くのお客様に来ていただけると私も嬉しいです」と、新たなスタートを切る店への期待を最後に話してくれました。

M&Aアドバイザーからの一言

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